2月のセッション 2
先日、大切な人を亡くして落ち込んでいるという方のセッションをお受けしました。
私たちは死という出来事にどのように向き合えるのか、を考えるテーマになりました。
もちろんですが、死はイヤなことです。できれば避けたいし、逃げたい。それは生物の本能です。
ですが生きている限り、死はいずれやってきます。それも生命の宿命です。
自分であれ、大切な誰かの身であれ、死は平等に訪れます。知性がそれを教えてくれます。
では、死は人生で起きる最悪の出来事なのでしょうか?
たとえば、こう考えてみます。
人生で必ず(最後に)起きる出来事が、人生の最悪の出来事だ。
この考え方を持ちながら、しあわせに生きることは、とても難しいのではないでしょうか?
極端に言えば、どんな生き方をしたって、どうせ人生バッドエンドだよ。
と言っているようなものだからです。
僕なら、前向きに生きることをあきらめてしまう気がします。
でも幸いなことに、これはひとつの考え方です。
私たちには他の選択肢、他の考え方が選べます。
具体的に言えば、死を「肯定的に」とらえるという考え方です。
ありがたいことに、私たちにはそれだけの能力があります。
魂としての本能、霊感がそれを教えてくれます。
死んでも私たちの意識は消滅しないこと。
死は肉体を脱ぎ捨ててより自由な体に戻ること。
この世で一時のお別れをした人とも、魂の世界で再会できること。
この霊感があるからこそ、私たちは死を目の前にして理性的な人間として存在できるのだと信じています。
死を恐れ悲しむ心は自然なものとして受け止めつつ、死は魂の自由な旅の一環であると理解し、受け入れる。
そんな一見矛盾に満ちた活動を行う力が、私たち人間には備わっていると信じています。
死んでからだから抜け出した後、「ああ、今回はいい人生だったなあ、後悔はなかったなあ」と心から思えるよう、毎日を生きてゆきたいですね。
葵優太
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