7月のセッションその4
仕事で悩む女性のかたのご相談も、僕のところには数多く寄せられます。
今回のご相談者は、遠方から転勤してきたものの、須賀川の土地や人、エネルギーにうまく馴染めず、苦労されている方でした。
まだ30代の若さで上司という重責を担っているのですが、部下の人たちとうまくコミュニケーションがとれず、孤立感に苦しんでいます。
その方は、もともと仕事でのコミュニケーションではドライな感覚をお持ちでした。
転勤前はそれでなんの問題もなかったのですが、須賀川に引っ越して働き出してからは、それが冷たい、ドライだと受け止められるようになってしまった。
その方からすれば、須賀川のコミュニケーションは距離が近すぎる、プライバシーに立ち入りすぎると感じて、疲れてしまうのでした。
上司と部下がコミュニケーションをうまく取れないのでは、仕事がうまく回るはずもなく、相当悩んでいらっしゃいます。
誰かに相談しようにも、上司も転勤したばかりで忙しく、全面的に頼ることはできません。
越してきたばかりの土地で、友達もいなく、独身なので相談できるパートナーもいないまま、どうしたらいいかわからず、僕のところへお越しになったとのことでした。
独身で生活を維持するというのは、とても大変なことだと思います。
一人で仕事をして、買い物をして、炊事や洗濯もして、その他にやるべき雑用も、誰を頼ることもできません。
まして、仕事がうまくいかないまま、それでも生活を維持してゆくのは本当に大変だと思います。
心にも体にも、たくさんの疲れが溜まっていらっしゃる様子でしたので、1時間のヒーリングでそれを癒やします。
カウンセリングというと、会話での悩み解決がメインだと思うかもしれませんが、実はそうではありません。
ヒーリングを受けるだけでも、悩みはずっと楽になるのです。
ヒーリングで疲れを癒やし、悩みを軽くしてから、今後の解決策をお伝えする、それがスピリチュアルカウンセリングの真髄です。
今回の方も、1時間のヒーリングで悩みのエネルギーがとれて、ヒーリング後はかなりすっきりした表情になられました。
さて、今後に向けての解決策ですが、ハイアーセルフは次のようにアドバイスをくれました。
「まず、雑談をいっぱいしてください。」
上司の役割は、部下の方の管理、監督がメインです。
つまり、部下とのコミュニケーションこそが上司として最も大切な仕事だと言っても過言ではないでしょう。
コミュニケーションとは単なる情報交換ではなく、お互いの信頼関係を築き、維持し、確認する作業です。
「わたしは、仕事の仲間としてあなたを信頼しています。あなたと協力して仕事をする意志があります。」
それを伝えつづ得ることが、コミュニケーションだとも言えるでしょう。
そのために必要なのが、雑談です。
もちろん、雑談だけしていればいいというわけではありません。
ですが、仕事で必要な会話だけをしていても、仕事に必要な信頼関係は中々育たないのは不思議なところです。
それは、私たちが人間であり、人間は信頼し合える仲間、人間関係の中でこそ、働くことができるからだと思います。
雑談の中で、部下の方ひとりひとりの好み、趣味、好きなことや苦手なもの、得意や不得意、そんなことを知ることが、上司としての管理監督能力につながってくる、とハイアーセルフは言います。
また、自分のことも知ってもらうことで、相手から理解され、信頼され、助けてもらえるようになります。
ご相談者の方は、この部分がやや不足していたようでした。
今の仕事を心から愛していて、ずっと続けてゆきたいと語ってくださったほどですから、仕事への熱意は十分です。
やり方さえ分かれば、あとは自分で試行錯誤し、かならず成功へ結び付けられると感じました。
部下の方との良いコミュニケーションを築き、上司としての役割をしっかり果たし、喜びに満ちて働けるようになる日は、決して遠くないと感じました。
葵優太
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