4月のセッション 3
前回の続きです。
自己評価が低いとわかったら、どうしたら良いのでしょうか?
まずは、その事実を受け入れます。
「ああ、私は誰かと比べて、自分が劣っていると考えているんだな、自己評価が低いんだな」
自分がそう考えているという事実を受け入れます。
言い換えるなら、抵抗しない、否定しないということです。
「自己評価を高めなければ。こんな考え方ではダメだ。本当は自分の価値は高いはずだ」
こんな風に抵抗しない、否定しないこと。
なぜでしょうか?
それは、今の自分を否定すると、そこから先に進めなくなるから、です。
たとえば、カーナビゲーションをイメージしましょう。
現在位置が正しく表示されていれば、目的地へのルートも正しく表示されますね。
でも、現在位置が間違っていたら、どうなるか?
もちろん、ナビゲーションも間違って表示されます。
つまり、目的地へどうやって行けばいいか、わからなくなってしまいます。
正しい現在位置を知ることが、目的地へ行くための前提です。
正しい現在位置とは、今の自分の状態のこと。
今の自分の考え方、感じ方、行動の仕方を正しく知ること。
それが、望む状態へ至るための大前提です。
今を否定しても、百害あって一利なしです。
今を正しく知らなければ、その先に進めません。
自己評価が低いのなら、それに気づくこと。
そのまま受け入れること。
それが現在位置を正しく知ることになります。
すると、不思議な事が起こります。
それは、自己評価が低い、という状態を受け入れると、自己評価が上がってゆくのです。
どういうことでしょうか。
そもそも、自己評価が低いというのは、誰かや何かと比べている状態。
ですが、それを受け入れるということは、比較をやめること。
比較をやめて、ただ、自分のありのままの状態を、そのまま受け入れること。
例えるなら、身長160センチの男性が、170センチの人と比べて劣等感(自己評価が低い状態)を感じています。
その事実に気づき、受けいるとします。
そうか、自分は160センチという身長に劣等感を感じているんだな。
160センチという自分を情けないと思っているんだな。
ただ受け入れてゆく。
そのうちに、自分はただ、160センチという身長なのだ、ただそういう状態なのだ、と納得し始めます。
馴染んでゆく、という表現もできるでしょう。
良くも悪くも、それが今の自分の状態なのだ、と馴染み、納得してゆく。
受け入れたとしても、身長が170センチになるわけでもない。
否定したとしても、170センチになるわけでもない。
つまり、自分がどう考えようと、事実は変わらない。
今この瞬間、ここにある事実は一ミリたりとも変化しない。
という事実が自然に納得できるようになります。
この変化の中で、劣等感は自動的に消滅してゆきます。
劣等感を抱くという行為が、なんの利益も生み出さないと納得できるからです。
自分を苦しめていた考えと気持ちも一緒に消えているのに気づくでしょう。
本当に望んでいたことは、身長が170センチに伸びることではなかった。
160センチの自分を否定する思考と感情から解放されること。
160センチの自分でもいい、なんの問題もない、と受けれること。
それこそが、本当に求めていた状態だったのだ。
その真実が明らかになります。
正しい現在位置を知ること。
ただそれだけで、自然に問題は解決へと向かい始めます。
現実を受け入れ始めると、問題は消滅し始めます。
問題が消えたら、どうすればいいのか?
その上で、よりよい自分になりたければ、それはもちろん可能です。
正しい現在位置を知れば、どこへ向かうこともできます。
これは、あらゆる劣等感、低い自己評価に通用します。
体重、容姿、収入、人間関係、健康。
何であれ、今の自分の状態を何かと比較して苦しんでいるなら。
まずはその現実に気づき、受け入れる。
正しい現在位置を知ること。
今の自分の状態を認め、受け入れること。
その瞬間から、問題は解決し始め、苦しみは小さくなり始めます。
そして、問題が解決し、現実の受け入れが完了した時。
望む目的地へと到達する道がひらけます。
あなたが問題を感じているなら、受け入れきれない現実がそこにあるはず。
それに気づく事。それだけで問題は解決し始めます。
そして、苦しみから解放され、穏やかな瞬間を体験できるでしょう。
体験したい方は、セッションにお越しください。
葵優太が喜んでサポートします。
葵優太
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