「親子関係」から卒業する

こんにちは、葵優太です。

最近、親子関係のテーマを扱うことが多いので、今回はそのお話です。

親子関係はとても深く強い繋がり

人間関係の中でも、親子関係は最も繋がりが深いものの一つです。

つのつながりがあり、DNAの半分が同じという事実がそれを物語っています。

さらに、お互いの人生で最も大切な期間を一緒に過ごすことも、つながりを強めています。

喜びも悲しみもより深く

当然ですが、親子関係で体験する喜びも悲しみも、とても深く強いものになりがちです。

一緒に過ごした幸福な日々は、多くの人にとって忘れがたい一生の記憶になるでしょう。

その反面、親子関係の中で起きるネガティブな体験や記憶も強い印象を残しがちです。

親子関係のスタートからゴールまで

あまり知られていないことですが、親子関係にはスタートからゴールまでの道のりと呼べるものがあります。

スタートは、子供が誕生した瞬間であり、そこから親子という関係が始まります。

別の視点から見るなら、スタートは親と子供が足並みをそろえて、一緒に歩み始めます。

これはわかりやすいでしょう。

では、ゴールとは何なのでしょうか?

スタートは一緒だが、ゴールは別々

ゴールとは、親子関係の解消です。

とはいえ、縁を切るということではありません。

相手を親として見なくなること、子供として見なくなるとき、その時がゴールに着いた瞬間です。

 

ゴールに着いた瞬間、相手は親ではなく、子供ではなく、ひとりの人として見えています。

つまり、自分が相手をどう観るか、どう捉えるかの視点、観点の変化です。

 

ですから、ゴールのタイミングは人それぞれですし、中にはゴールにつかないままの人もいるでしょう。

親だから先にゴールするというわけでもありません。

子供がさっさと親離れをしているのに、親が未だに子離れできていない、というケースが有ることからも、それがわかります。

なぜゴールが必要なのか?

ゴールを設定するということは、当然、そこが目的地であり、望ましい状態へたどり着くという意味合いを持っています。

ではなぜ、ゴールが必要なのでしょうか?

言い換えるなら、親子関係のまま、相手を自分の親として、自分の子供としてみているだけでは何が好ましくないのでしょう?

答えはシンプルです。

ゴールが解放をもたらす

ゴールに到着した瞬間、初めて相手を無条件に愛せるようになるから、です。

別の言い方をするなら、相手のありのままを見て、許せて、尊重して、尊敬できるようになるから、です。

親を「自分の」親だ、という所有物の観点から解放できるから、です。

子は「自分の」子供だという誤った考え方から、自分自身を解放できるから、です。

ゴールに着くことで自分が解放され、そして相手を解放することができます。

親子関係で何故悩み、苦しむのか?

これは、親子関係のある側面を強調している表現であり、親子関係の全てではありません。

同時に、親子関係で苦しむ直接の原因を言い当てる表現です。

なぜ、多くの人が親子関係で苦しむのでしょう?

愛し、愛される関係に最も近いはずなのに、なぜ苦しみが深く強いのでしょう?

所有と執着の感覚

答えはシンプルです。

それが「自分の」親だから。

それが「自分の」子供だから。

もし、相手が他人の親だったら?あるいは他人の子供だったら?

 

誰も悩まないはずです。

その相手は自分にとって他人であり、独立した一人の人間として見えているからです。

他人に対して持たないもの、そして親子に対して持っているもの。

それが所有と執着という感覚です。

自分の子供への期待

自分が親の場合、子供に対してほとんど無意識に持っている感覚があります。

それが「期待」です。

つまり、自分の子供にはこうなって欲しい、こうならないで欲しい。

あるいは、自分の子供なのだから、こうすべきだ、こうすべきではない。

自分の目から見て「立派な」子供に育って欲しい、生きていって欲しい、という未来への期待も現れます。

あるいは、いつまでも自分の目の届くところ、手の届く範囲、会話のできる関係性でいてほしいという感覚もあります。

端的に言えば、子供はいつまでも「子供」でいて欲しい、という期待です。

 

では、このような期待がどこから生まれるのでしょう?

「自分の」子供という所有から生まれています。

そして、自分の期待通りにならない場合、期待通りに行動させたいという執着も生まれます。

自分の親への期待

自分が子供の場合もまた、同じように期待を持っています。

自分の親なのだから、このような人間であって欲しい、このような振る舞いをして欲しい。

自分の幼少期、親にこうしてほしかった、など過去の親の振る舞いへの期待さえ現れることがあります。

 

あるいは、親の老化への拒否、抵抗が現れることもあります。

しっかりしていて欲しい、健康でいて欲しい、元気でいて欲しい、といった感覚がそれに当たります。

端的に言えば、親はいつでも、いつまでも自分にとっての「理想の」親でいてほしいのです。

期待や所有、執着が悪いのではない

注意したいのは、このような感覚が悪いわけではありません。

実際のところ、ほぼすべての人が、このような感覚を持っています。

言い換えるなら、親子関係においては、これらは自然な感覚なのです。

同時に、この感覚が苦しみを生み出しているのもまた、事実です。

 

それについてどうこうする、その前に必要なことがあります。

それは、ありのままの事実を見ること、自分の思考の構造を知ることです。

それを知ることで、別の道があることが見えてきます。

それが親子関係へのゴールへの道です。

親子関係のスタートは「蜜月」時期

再び、スタートからゴールまでの道のりに例えてみましょう。

スタートは、親子が完全に密着した状態です。

親子関係における「蜜月」時期とでも呼べる状態です。

 

そもそも、子供は母親の体の一部として成長し、そこから分裂して分離して、生まれてきます。

へその緒が切れて初めて、物理的に別々になるわけですが、精神的なつながりはまだまだ繋がったままです。

言い方を変えるなら、子供は完全に親に依存しています。

そして親は、完全に子供を所有しています。

 

これは、親子の両方にとって、シンプルな幸せの感覚を与えてくれる状態です。

子供にとって、親は完璧であり、完全であり、自分が必要とするすべてを無条件で与えてくれる存在です。

「親」というイメージは突き詰めると、ここにあります。

すべての子供達は、いつでも、いつまでも、この理想のイメージを親に追い求めると言えます。

 

親にとっては、子供は完全に無力であり、自分に完全に依存しています。

親がいなければ、生存することすら不可能です。

この「所有し、庇護する」という感覚もまた、強烈な幸福感を与えるものです。

母性本能とも呼ばれますが、全ての人間が持っている本能です。

3歳の子供ですら、ぬいぐるみや動物を可愛がることからも、その本能の強さが伺えます。

すべての親にとって、子供とは「自分が面倒を見てあげなければいけない、見てあげたい」存在なのです。

理想から現実への成熟期

蜜月時代が終わると、次に来るのが成熟期です。

子供は親が完全ではない、完璧ではない、無条件に与えてくれる存在ではないという現実に気づき始めます。

親は子供が自分の所有物ではない、自分の言う通り、思い通りに動く生物ではないという現実に気づき始めます。

言い換えるなら、お互いの真実、現実、ありのままの姿に気づき始めます。

もし、この事典でこの事実を素直に受け入れることができるなら、親子関係は非常に順調に進むでしょう。

理想を手放し、その代わりに現実を受け入れることができるなら、そこに問題は発生しません。

 

ですが、実際のところ、私たちのほとんどがそうはなりません。

どうなるかといえば、現実を拒否し、理想を相手に求め続けます。

理想の子供のイメージ、理想の親のイメージを手放す準備ができないのです。

理想を諦め、現実を受け入れるには、ここから長い時間と多くの経験が必要になります。

理想の終わりと現実への目覚め

私たちがどれだけ理想に執着しようとも、いずれ限界が訪れます。

夢から覚めて、現実を見る瞬間が近づいてきます。

理想にしがみつきたい私たちにとって、現実を見ることは、恐ろしいことのようにしか思えません。

ですから、あらゆる方法で抵抗し、執着し、期待にすがります。

この抵抗がまた、つよい苦しみの原因にもなります。

 

しかし実際には、現実への目覚めは親子関係における最大の苦しみの終わりであり、悪夢からの目覚めです。

相手を自分の親という理想から解放してあげたとき、そこに何が見えるのでしょうか?

相手を自分の子供という期待から解放したとき、そこに誰が現れるのでしょうか?

親ではない、子供ではない、ひとりの人物がそこにいることに気づくでしょう。

ひとりの人物が現れる

その人物には、名前があります。

親、子供、という名称ではなく、氏名を持った人物です。

 

その人物には人生と歴史があり、そのほとんどは、あなたが知らないものばかりです。

その人物には価値観があり、好みがあり、その多くは、あなたとは全く違っています。

そこにいるのは、あなたの親ではありません。あなたの子供ではありません。

 

ひとりの人物がそこにいることに、もしかしたら初めて気づくでしょう。

しかし、その事実は、真実は、最初から存在していたものです。

親子関係の終わりと始まり

ひとりの人物として相手を見ることができた瞬間、親子関係は終わりを告げます。

しかし、それはお互いの関係性の終わりではありません。

古い関係性の終わりであり、新しい関係性の始まりです。

新しい関係性とは、一体何なのでしょうか?

それは「無条件」の関係性です。

相手に条件をつけない、相手に理想や期待を求めない関係性です。

言い換えるなら、相手のありのままを尊重し、尊敬し、許す関係性です。

親しい友人のような関係性

もはや「親」や「子供」という条件に束縛されてはいません。

それはかつて存在した関係性でした。

その時、その場所、その状況の中では、それが必要でしたし、適切でした。

しかし、それはもう終りを迎えました。

 

私たちは今、親しい友人のような関係性を親子の間に育みつつあります。

会いたいとき出会い、話したいことを話し、ときに笑い、ときに悲しみ、時にはケンカもするでしょう。

そこにあるのは、至って普通の、シンプルな関係性です。

 

長い時を共に過ごし、同じご飯を何度も食べた間柄ならではの、親しさがあります。

同時に、お互いが完全に別人であることへの自然な配慮、遠慮、距離感、礼儀があります。

そのふたつがバランスを取って存在するから、お互いが気持ちよく付き合えるのです。

今は疎遠になった友人関係

もちろん、全ての親子が仲の良い友人関係のようになるとは限りません。

そして当然、それが理想でも無ければ、ゴールでもありません。

全ての親子が、仲良しである必要はありません。

 

昔はよく一緒に遊んだけれど、今は疎遠になった友人のような関係にあるかもしれません。

それはそれで、あるがままであり、なんの問題もありません。

無条件という感覚から見れば、それもまた、自然な関係性であり、適切で健康的です。

条件をつけないこと、あるがままを受け入れること、それで良いと知ること。

それが、何より大切なことです。

全ての人間関係が成熟しうる

今回は、親子関係を中心に話を進めてきました。

感の良い人は気づいているかと思いますが、これは親子関係に限定されるものではありません。

無条件の関係性は、私たちが持つ全ての人間関係で成立できるものです。

夫婦、兄弟、親戚、友人、仕事の関係、全てです。

 

相手に条件をつけないとき、私たちが、私達自身の条件付けから解放されています。

言い換えるなら、相手に条件をつけるとき、その条件が縛るのは相手ではなく、自分なのです。

 

自分が持っている条件に、気づくことができるでしょうか?

ありとあらゆる人間関係で、私たちは文字通り無数の条件を持っています。

 

その一つにでも、気づくことができたとき、何が起きるでしょうか?

苦しみが、悲しみが、怒りが、後悔が、罪悪感が、不安が、変わるでしょうか?

条件という縛り付けから解放されたとき、自由というもののほんとうの意味が、体感できるでしょうか?

あなたの人間関係は、条件付きのものから無条件へと、成熟できるでしょうか?

葵優太

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