自分にしかできないこと。
自分にしかできないことをしよう、と思っています。
それは、なにか特別なこととは限りません。
例えば、父親にささやかなプレゼントをしたりすることです。
プレゼントなら、誰でもできるでしょう、と思いますよね。
でも、父にとって「僕」という存在はたった一人です。代わりはいません。
他の誰かではなく、長男である僕がプレゼントする、これは僕にしかできないことです。
それは僕にとっても、父にとっても特別な、他の誰かにはできないことですね。
愛する存在になにかをしてあげる、してさし上げるのは、どれも自分にしかできないこと、になりえます。
それは、愛するという行為が、自分だけの特別な行為だから、ではないでしょうか。
誰かの代わりとして、誰かを愛するということはできません。
愛するとは、つねに自分にしかできない行為だと思います。
両親、家族、子供、愛する誰かにすることはみんな、自分にしかできないことだと思います。
受け取る人にとっても、同じではないでしょうか。
自分を愛してくれる人からしてもらったことは、かけがえのない体験になります。
それは、特別なこととは限りません。
お母さんが作る料理や、掃除や洗濯などの家事。
お父さんが家族のために働き、生きるためのお金を稼ぐ。
子供は一生懸命に成長し、家族みんなに喜びを与える。
どれ一つをとっても、お互いを愛する家族にしかできないことですし、愛あふれる行為だと思います。
だから、自分にしかできないことをしよう、と思います。
それはつまり、誰かや何かを愛して、愛するものと関わりあうこと、なのだと思います。
愛するのは、自分にしかできないこと。
家族を愛し、犬を愛し、お気に入りのカフェを愛し、好きな本を愛し、土地を愛し、宇宙を愛する。
その愛する相手に、自分ができる、やりたい方法で関わりあうこと。
それが、自分にしかできないことだと思うのです。
そして、それは誰にも真似できない、愛あふれる尊いことなのだと感じます。
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