悩みを来年に持ち越さないために

こんにちは、葵優太です。

いよいよ今年もあと少しになりましたね。

だんだんと大掃除に取り掛かる人もいるかも知れません。

 

物理的な大掃除もそうですが、心の中の大掃除も大切です。

今年の悩みや迷い、ネガティブなエネルギーを来年には持ち越したくないもの。

きれいサッパリ手放して、新しい気持ちで新年を迎えたいですね。

 

では、悩み、迷い、嫌な気持ちや暗い考えなどがあったら、どうやって掃除すればよいのでしょうか？

誰でもできる、わかりやすい方法を3ステップでお話します。

これに沿って進めれば、あなたの心の中の大掃除もサクサク進むでしょう。

1.まずは3つに分ける

悩みを掃除するには、3つに分解します。

３つとは

1. 感情（不安、恐れ、憎しみ、怒りなどのネガティブな感情）
2. 思考（自分や他人を責めたり、裁いたり、罰したりするような否定的な思考）
3. 行動（否定的な行動や習慣）

です。

これらを分けることは、悩み掃除にはとても重要です。

油汚れは水で落ちないように、汚れには正しい掃除方法があります。

同じように、思考、感情、行動、それぞれに正しい対処法があるのです。

2.最初は感情から

3つに分けたら、まずは感情から対処します。

多くの人が間違うのは、最初に思考を相手にしてしまうこと。

例えば、誰かに強い怒りを感じていて、どうにも手放せない場合。

「怒っても仕方ない」

「相手にも事情がある」

「自分の考え方を変えればよいのだ」

こうした対処法は全部失敗します。

なぜでしょうか？

これらはみな、思考だからです。

最初に思考を相手にしても、必ず失敗します。

 

思考ではなく、感情を相手にしてください。

怒りが湧いているなら、怒りを感じます。

自分の怒りをしっかりと、十分に、じっくりと、味わってください。

頭で考えてはいけません。考えたら、考えるのストップ。

そしてまた、怒りを感じることに戻ります。

「そうだね、腹が立つよね」

「怒ってもいいんだよ」

そのような言葉を心のなかで自分にかけてあげるのも効果的です。

 

怒り、憎しみ、不安、恐怖、後悔、罪悪感、悲しみ、恨み・・・

どんな感情が出てきていても、対処法は同じです。

思考を止めて、ただ感じるだけ。

苦しくても、つらくても、感じてください。

むしろ、苦しさや辛さが出てきたら、うまく進んでいる証拠だと思ってください。

感情を感じるとき、そこには感覚が生じます。

ネガティブな感情からは、ネガティブな感覚が生まれます。

そうやって、感情は消えてゆくのです。

だから、それで良いのです。

 

3.感情が消えたら、次に思考

感情は、感じた量だけ消えてゆきます。

感じないで消す方法はありません。

感じたら増える、そんなことも決してありません。

感情とは、感じるためのエネルギー。

だから、感じたら消えるのです。

感情が消えたら、ようやく思考に対処できる準備が整います。

まずは、感情を生み出している思考を発見します。

怒りなら、怒りを生み出している思考が、あなたの中に必ずあります。

例えば、

相手が自分の都合を無視して、勝手に年末年始の休みを決めてしまった

としましょう。

 

この場合、怒りを生み出している思考は、どのようなものだと思いますか？

複数ありますが、例えば

「相手は私を無視している」

という思考がありますね。

 

この思考に気づいたら、それが自分が選んだ思考だと気づきます。

そして、その思考が怒り、つまりは苦しみを生み出していることを確認してください。

つまり、自分が選んだ思考が、自分を苦しめる感情を生み出している。

あなたを苦しめているのは、自分であって、相手ではありません。

これが真実です。

 

ここにきづけるかどうかが、大きな勝負どころです。

感情をしっかりと感じきれていないと、ここでつまずくでしょう。

「いや、それは相手のせいだ」

「自分のせいではない」

「自分は悪くない」

もし、こうした感情が湧き上がってくるなら、感情を感じきれていない証拠です。

感情は、感じきれていないと、こうやって思考を変える邪魔をしてくるのです。

だからこそ、まず最初に感情を感じましょう、と強調しているのです。

 

感情を感じきれているなら、思考を変えることはとてもかんたんです。

思考はスイッチひとつで切り替えられる電灯のようなものです。

交差点の赤信号が、時間が経てばパッと青信号に変わるように、一瞬で切り替わります。

感情さえそこになければ、思考は一瞬で切り替わります。

 

先程の例で言えば

「私は無視されている」

という思考を選択するのを止めます。

そして、もっと良い思考に切り替えるのです。

 

例えば

「私は自分を主張できる」

「自分の希望を言葉で伝えられる」

「私の意見は聞いてもらえる」

などの思考が良いでしょう。

つまり、ネガティブな思考を手放し、ポジティブな思考に切り替えるのです。

3.思考に基づく行動を起こす

ポジティブな思考に切り替えができたら、次は行動です。

ポジティブな思考だけでは、現実を変えることはできません。

現実を変えるには、現実的な行動が必要です。

 

先程の例で言えば

「私は自分を主張できる」

という思考に基づき、実際に相手に自分の希望を伝えるのです。

「私も年末年始はこのように休みたい、だからお互いに話し合って調整をしましょう」

このような行動を実際に起こすことで、悩みが消えて、現実が変わってゆきます。

 

行動に関しても、多くの人が間違いを抱いています。

それは「望む結果が得られなければ、行動する意味がない」という誤解です。

この思考は大きな間違いです。

このせいで、行動を制限されている人も多いのです。

行動を起こす際には、結果を気にしてはいけません。

行動とは、自分らしい感情と、自分らしい思考の結果です。

結果から逆算して、行動を決めるのは間違いです。

それでは望ましい行動は起こせないでしょう。

 

なぜなら、失敗を恐れて、行動する勇気が持てないからです。

思考→感情→行動

これが正しいベクトルです。

行動←結果

これは間違いです。

ここも大切なポイントなので、間違えないようにしてください。

 

4.あなたにとって、本当に大切なことは？

ここまでのステップを整理してみましょう。

1. 感情をしっかり感じる
2. 思考を切り替える
3. 望ましい行動を起こす

これは、言い換えるなら、あなたの本当に大切なものを思い出す作業です。

あなたの本当の気持ちは何でしょうか？

あなたが本当に正しいと思える考え方は、どのようなものでしょうか？

あなたが本当にしたい行動は、なんですか？

これらがはっきりと分かっていて、そのとおりに生きているとき。

あなたは幸せであり、悩みはそこに存在できません。

 

あなたに幸せをもたらすのは、結果ではありません。

望んだ通りの状況でもありません。

理想の環境でもありません。

 

自分の思考、感情、行動にはっきりと気づくこと。

まずはそこからスタートしてください。

そして、それらを自分らしいものへと変える作業を行いましょう。

そうすれば、必ず変化します。

感情をしっかりと感じて、健やかな感情を取り戻しましょう。

否定的な思考を手放し、健康的な思考に取り替えましょう。

自分らしくない行動をやめて、やりたいことを勇気を持って実行してください。

 

それが、心の中の大掃除、エネルギーの大掃除です。

今年も残りあと少し、ためらっている暇はないですよ^^)

大丈夫、取りかかれば、あっという間です。

まずは、もやもやしている気持ちに意識を向けて、感じてあげてください。

きっと、大きな解放が起こります。

そして、やってよかった、と思えるでしょう。

葵優太

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