11月のセッション 5
人間関係が苦手な人には、「生真面目すぎる」タイプの人がいます。
人間関係を真剣、深刻に考えすぎて、気軽に付き合うことができない。
あれこれと考え過ぎ、悩みすぎて、人間関係に疲れてしまうようです。
今回のご相談にこられた女性も、そのタイプでした。
人付き合いが嫌いで、できれば人と関わりたくないという自分がいる。
一方で、こんな自分ではいけない、なんとか自分を変えたいと願う自分もいる。
そんな葛藤に苦しんだ末、僕のカウンセリングオフィスに足を運ばれたのでした。
自分を変えたいと真剣に願う人を、その人のハイアーセルフは放っては置きません。
あらゆる手をつくして、全力でサポートしてくれます。
今回、ハイアーセルフのメッセージは次のようなものでした。
1.人と関わろうと頑張らなくても、しあわせになれる
2.その人のすべてを知らなくても、良い関係は作れる
3.出会う人は、自分の鏡
1.人と関わろうと頑張らなくても、しあわせになれる
私たちが陥りやすい矛盾のひとつに、
「~しなければ、しあわせになれない」という考え方があると思っています。
友だちを作って、良い人間関係を持たなければ、しあわせになれない。
だから、頑張って友達をつくらなければいけない。
相談者さんは、そのように考えていらっしゃいました。
ですが、僕はこう感じます。
~しなければいけないとは、つまり、やりたくないこと、です。
やりたくないことを無理やりやる、それは、どう考えても不幸です。
不幸になることをやって、その結果、しあわせになる。
それは矛盾だと感じるのです。
「やりたくないことすればするほど、しあわせになれるよ」
そんなことを本気で言う神様がいるとしたら、おかしいと思いませんか?
じゃあ、どうしたらいいのでしょうか?
色々な考え方がありますし、唯一の正解はないと思います。
僕が気に入っているのは、「どっちを選んでもしあわせになれる」という姿勢です。
今回の例で言えば、友だちを作っても、作らなくても、どっちでもしあわせになれる。
こう考えると、気持ちが一気に楽になります。
なぜなら、~しなければ、しあわせになれない!という呪縛から解放されるからです。
なんだ、どっちでもいいのか、じゃあ、本当にやりたい方を選ぼう。
そんな気持ちになれます。
その上で、友達がほしいと思うなら、そちらを選ぶことができます。
これは、無理やり努力してやるのではなく、楽しみながら、チャレンジする姿勢です。
楽しみながらチャレンジする、この姿勢なら、努力も苦になりません。
人生は「自由な選択」だと僕は思っています。すると、楽しみや喜びが生まれます。
一方、人生を「制限や義務」だと考えてしまうと、苦しみが生まれます。
どっちを選んでもいいと考えて、その上で、好きな方を選ぶ。
そうすれば、大抵の選択は楽しみ、喜び、チャレンジに変えられます。
そのようなことをお伝えした所、ご相談者さんは「楽しみながら、友達を作りたい」という意志を示されました。
そこで、次のアドバイスをお伝えしました。
2.その人のすべてを知らなくても、良い関係は作れる
ご相談者さんは、友達にするなら、とにかく信頼できる人、良い人と考え、頑張って探したそうです。
それは自然な気持ちだと思いますが、あまりに必死になると逆効果になります。
なぜなら、人間関係にもレベルがあり、全ての人間関係を深いレベルにする必要はないからです。
カンタンに言えば、軽く浅い関係、ちょっとした友達感覚のおつきあいがあっても全然OKだということです。
一般的に言えば、浅い関係ほどラクに付き合えるし、楽しいやり取りができます。
楽しい人間関係を楽しみたいなら、このレベルの付き合いで十分とも言えます。
この関係を作るのなら、相手を深く知る必要はありません。また、自分も深いところまで知らせる必要はありません。
ご相談者さんは、人を警戒するあまり、相手のことを深く知ろうとしすぎて、失敗してきたといえます。
人間関係にも様々なレベルがあります。
人間関係を上手に楽しむためには、相手に応じたレベルの関係を作ることが必要になります。
相手を完全に信用できるまで、友達として認めてはいけない、と考えていたご相談者さんは、目を丸くして聞いていらっしゃいました。
3.出会う人は、自分の鏡
良い人との出会いがない、と困っているときのチェックポイントがあります。
それは、今の自分自身は、相手にとって良い人だろうか?という点です。
自分にも他人にも、様々な面があります。言い換えれば、高い波動のときもあれば、低い波動の時もあります。
そして、相手のどのような面を引き出すか、どのレベルの波動を引き出すかは、自分次第です。
自分の波動に応じた波動を、相手も返してきます。
相手は自分の鏡、というのはそういう意味です。
ですから、良い人、良い相手に出会いたければ、自分の波動を高めておくことが最優先になります。
笑顔、楽しい雰囲気、親切な心、共感、相手への誠実な関心、そうした態度で接することができた時、相手の良い面が自然に現れます。
その逆もしかりです。
人間関係が苦手な人ほど、どうしても人を警戒しがちです。
すると、そのふんいきが相手に伝わり、相手からも同じものが返ってきます。
そして、お互いに「なんだかこの人は雰囲気が良くないな、あまり触れ合わないほうがいいな」とお腹の中で感じるのですね(笑)
じゃあ、どうすればいいのでしょうか。
鏡に向かった時、笑顔が見たければ、どうするか?鏡の自分が先に笑うことはありませんね。
そう、まずは自分から笑顔になる、すると、鏡も同じ笑顔を返してくれます。
これは、人間関係にかぎらず、人生のすべてに通じる秘訣です。
自分が与えたものが、自分に返ってくる。例外はありません。
ハイアーセルフがくれた、3つのアドバイスを受け取ったご相談者さんは、とてもスッキリした笑顔をみせてくださいました。
真面目で努力家な方なので、ハイアーセルフのアドバイスを活かし、確実に人間関係を作ってゆかれることでしょう。
ご相談者さんの人生が、愛に満ちた人間関係で彩られることを、心から応援しています。
葵優太
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