過去生の影響力

今日は、zoomによるリモートカウンセリングを行いました。

 

zoomの良いところは、場所や時間、天候やコロナを気にせず、自分のペースで受けていただける点です。

通話環境もLINEより安定感がありますし、画像をオン、オフに切り替えられるのも良いですね。

画像をオンにすることで、さらに細かいニュアンスを受け取りやすくなると思います。

 

今日のテーマは、自分のいるステージがアップする時、出てくる抵抗についてでした。

ステージアップとは、波動の上昇であり、基本的には良い現象です。

波動が上がれば、体験する現実の全てに好影響が及びます。

そして、現実世界のあらゆる面に良い変化が起きる可能性があります。

 

しかし、この「良い変化」というものが、今回の問題となっていました。

なぜ「良い変化」が問題となってしまうのでしょうか？

 

そこには、２つの原因がありました。

ひとつは、変化に抵抗する自我。

もうひとつは、過去生のトラウマ。

 

まず、自我が変化を嫌うという部分を見てゆきましょう。

私達の自我は、とにかく変化を嫌います。

自我、あるいは思考といっても良いでしょう。

とにかく、変化を嫌い、安定や持続を非常に好みます。

 

例えば、あなたが友だちに電話をしようと思っているとします。

とても親しい友達で、電話するのになんの気兼ねもいりません。

でも、毎回、ためらいや抵抗を感じるとします。

 

それはなぜでしょうか？

いろいろな原因がありますが、確実にあるのは「変化への抵抗」です。

つまり、電話をしていない状態から、電話をするという状態への変化。

たったそれだけの変化なのに、と思うかもしれませんが、思考の「変化嫌い」を甘く見てはいけません（笑）

とにかく、思考は以上とも思えるぐらいに、現状維持を好みます。

 

それは時として、面倒くさいという感覚として感じられることもあります。

面倒くさいという感覚は、変化への抵抗であり、未知の状態への恐れでもあります。

この「面倒くさい」に取り憑かれると、あらゆることが億劫になります。

起きるのも、シャワーを浴びるのも、立ち上がるのも、ご飯を食べるのも、面倒くさい（笑）

 

それはつまり、現状維持への強烈な欲求とも言えます。

これほどまでに、私達の自我、思考の現状維持への欲求は強く、深いのですね。

 

ですから、起きていることが、たとえ良い変化だと認識していても、それを嫌います。

嫌い、抵抗し、現状維持をしようとします。

それが今回、波動の上昇に伴って起きている変化に対して、お客様の内面で起きていることでした。

 

より具体的には、今まで得ていた状況が一旦崩れてゆくことへの恐怖でした。

仕事で沢山の仲間を得ていましたが、自分の波動が上昇するにつれて、反りが合わなくなってきました。

そして、仲間がどんどん離れてゆくという現象となって現れてきます。

お客様自身は、それは良い変化であり、その先にはより良いつながりが開けるという高次の認識がありました。

しかし、そうした高次の認識があっても、恐怖は消えません。

 

それはなぜでしょうか？

その恐怖の原因が、実は過去生で体験したトラウマから発生していたからです。

それがセッションの中で明らかになりました。

 

過去生の中で、ご本人はとても絆の深いグループに属していました。

しかし、あることが原因で、そこから追放され、そこで得ていたすべての地位や権利、豊かさを剥奪されました。

追放と剥奪。

それが、過去性の深いトラウマとなり、今生にも強く影響を与えていました。

つまり、仲間が離れてゆくという体験が、過去生の追放と剥奪というトラウマのスイッチを入れたのです。

 

すると、人間関係での良い変化も、過去生で起きた辛い体験の再現だと、自我が誤認識してしまいます。

当然、それに対して強く抵抗し、そこから強い恐怖も生まれてしまいます。

理性でどんなに良い変化だと理解していても、こうした深いゾーンでのエネルギーの動きは、変えることはできません。

 

しかし、セッションの中でこうした経緯が明らかになれば、そこから癒しや解決を進めることができます。

なぜなら、セッションの中では、深いゾーンにはたらきかけて、癒やしや解放、変容を行えるからです。

 

２時間ほどのセッションで、その部分のエネルギーにはかなりの変容が起きました。

過去生のトラウマへの理解、癒やし、解放が行われた結果、良い変化への抵抗や恐怖が和らいだのです。

 

もちろん、一度で全てが完結するとは限りません。

なぜなら、深いゾーンでのエネルギーの動きは、波のように繰り返し影響を及ぼしてくることがあるからです。

しかし、波が来るたびに、優しく誠実に向き合い続けば、どんな痛みも苦しみも、やがて必ず癒やされます。

 

人生で問題となって現れるテーマの多くに、こうした過去生の影響があります。

こうした過去生の傷や痛み、トラウマや抵抗が癒やされ、消えてゆく時、私達は変化を受け入れることがたやすくなります。

 

私達は、今回の人生が初めてではありません。

何百回もの転生を繰り返しています。

そして、その転生の体験、記憶は今生に確実に影響を与えています。

過去生の影響を全く受けていない人はいないと言えます。

 

たとえ自我や思考や顕在意識がその記憶を思い出せないとしても、その影響力は消えません。

むしろ、自覚できない状態のほうが、より厄介な形で影響を与えてきます。

それが過去生のトラウマと呼ばれる体験です。

 

ですが、すべての過去生の記憶と体験には意味と価値があります。

無意味な過去生も、体験も、何一つありません。

それはつまり、今生の私達が幸せになるために必要な体験だという意味です。

過去生の体験を活用することで、私達はより良い、より幸せな人生を生きるチャンスを得ます。

 

今回のお客様が過去生で体験したことの意味も、愛の深さゆえでした。

人間という存在を深く、広く、限りなく理解し、愛したい。

そうした純粋で強い思いを、その方の魂が持っていた。

それがゆえに、過去生の辛い体験をあえて望み、選び、体験したのです。

 

そして今回、それを思い出し、克服することで、より深く大きな愛を得ることができました。

私達の魂とは、そうした壮大な夢と情熱を持ち、何度も転生を繰り返す存在です。

百年も、時には千年もの時間をかけて、それを行います。

魂とは、なんと壮大な存在なのでしょうか。

 

魂の観点から見ると、人生は全く違った見え方になります。

起こることの全てに意味があり、価値があり、不要な出来事は存在しません。

魂は、私達と一体であり、その目的も一致しています。

 

その目的とは何でしょうか？

それは、より幸せになること。

それ以外にはありません。

 

人生で悩み、苦しみ、絶望や孤独を体験している時、その人は自らの魂を見失っています。

魂と切り離されたと感じる時、そうした圧倒的な恐怖を感じます。

 

しかし、自我がそうした認識をしたとしても、魂が自我を見失うことはありません。

魂はいつでも、どんなときでも私達を見守り、導き、愛しています。

私達が気づけば、その瞬間、一瞬で繋がりを取り戻せます。

 

僕のセッションは、そうした魂とのつながりを思い出すことをしている、とも言えるでしょう。

 

魂とのつながり。

それは、誰もが持っている本来の力なのですが、ときに忘れてしまいます。

そんな時、それを思い出すことができると、私達はほっと安心します。

魂とつながっている限り、誰も孤独ではありません。

誰も寂しくありません。

何も不足はありません。

すべてが満たされた感覚に戻ることができます。

 

とても幼い頃、母の胸に抱かれて、完全な安心の中にいたような感覚。

それが、魂とのつながりを表現するのにふさわしい感覚かもしれません。

 

魂とのつながりを見失っているなら、それを取り戻したいと願ってください。

真剣に、切実に願えば、魂は必ずその道を示します。

もしかしたら、僕のセッションがそのお役に立てるかもしれません。

それは、僕にとっても最高の名誉です。

 

あなたがあなたの魂と常に繋がり、完全なる安心の中で、人生という魂のゲームを楽しむことができるよう、応援しています。

葵優太

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