5月のセッション 4
「生きるのが辛くて仕方ない」という方からお電話をいただき、そのまま緊急セッションになりました。
1時間の短いセッションでしたが、3つの大切なことをお伝えできました。
ここで、その3つの知恵をご紹介します。
1.思考、考えると波動が下がることを知る
思考は波動を下げ、不幸を呼び寄せます。こう言うとびっくりする人もいるでしょう。
なぜでしょうか?
一番大きな理由は、思考している間、あなたは現在の現実から逃避しているから、です。
ほとんどの思考は現実逃避です。
未来を心配し、あるいは過去を悔やむ。いずれも現実、リアルな今の瞬間にはいません。
では、現実とは何か?
それはあなたそのものです。
あなたという存在が全身全霊をかけて創り出した最高の作品。
あなたが今手にできる、最も価値あるすばらしいもの、それが現実です。
それを味わっている状態が、最も波動が高まるのは、お分かりですね。
とすれば、現実から逃避すれば、波動が下がるのも、かんたんに理解できるでしょう。
ご相談者も、仕事で厳しい先輩に怒られることを気にしたり、遠くにいる息子さんのことを心配したりして、悩みを深めていました。
同じような心配を抱えている方もいるかもしれません。
お気づきでしょうか?どれも、今、この瞬間に起きていることではありません。
過去に起きた出来事を脳内で再生し、まるで今起きているかのように感じているのです。
現実に意識を向けていない=波動が下がる
ネガティブな思考=ネガティブな感情を生み出す=さらに波動が下がる
これが波動が下がる二大原因です。
思考の望ましい使い方、それは現在行っている作業にのみ使う方法です。
たとえば、文章を書く、本を読む、会話をする、これらに思考は不可欠です。
現在行っている作業に意識を向けているなら、波動は下がりません。
したがって、思考を現在に向けている間、波動は下がりません。
2.楽しいことをすると波動が上がる
楽しいことをしていると、意識が現在に集中します。
楽しければ楽しいほど、意識は現在に集中し、夢中になり、必死になります。
この時、すばらしい意識の変化が起きるのが分かるでしょうか。
それは、「我を忘れる」という意識の変化です。
言い換えれば、我、自己、セルフ、エゴから意識が抜け出し、より高次の領域に意識が入ります。
三次元から、ハイアーセルフへと意識の焦点が移るのです。
この時、波動が大幅に上昇します。
あなたが本来あるべき状態になり、本来の100%の波動に戻るのです。
そこにもはや「我、わたし」は存在せず、ただ夢中になっている意識があります。
考え、感じ、行動しているかもしれませんが、それは普段の「我、わたし、エゴ」ではありません。
何かに夢中になったり、必死になったりしたときのことを、思い出してみてください。
僕のいうことが、思考ではなく、感覚で理解できるでしょう。
我を忘れるくらい楽しいこと、夢中になれることをしている間、あなたは本来のあなたに戻り、波動が上昇します。
それが終わった後でも、言葉にできない達成感、充実感を味わうでしょう。
それが、本来のあなたでいる時に感じる感覚なのです。
3.目の前のことに全力で取り組む、夢中になる
楽しいことだけではなく、何をしていても波動を上げる方法があります。
それが、目の前のことに全力で取り組む、夢中になることです。
たとえば、単純作業をしている時。
草むしりや掃除など、思考を必要としない単純作業に意識を集中している時。
不思議と夢中になり、没頭している自分に気づく時がありませんか?
決して面白いわけでもなく、創造的でもなく、知的でもない作業。
それなのに、夢中になり、途中でやめられなくなり、気づいたら大量の作業が全て終わっていた。
やる前は嫌々始めたのに、終わったときにはむしろいい気分に満ちている。
そんな体験が、あなたにもあるはずです。
このときにも、波動が上がっています。
その理由としては、
現在に集中している。思考していない。我を忘れている。
ということになるでしょう。
たとえ楽しくない作業であっても、無心にそれを行えば、ハイアーセルフ意識に到達します。
すると、その意識状態が楽しみ、喜びを生むので、作業が楽しくなる。
そういう事が起こるのです。
これのすばらしい点は、日常の様々な作業に応用できることです。
コツは、嫌だ、嫌いだ、苦手だ、という思考のレッテルを貼らないこと。
考えずに、体から作業に入る、まずは体を動かす、と言ってもいいでしょう。
体を動かしているうちに、意識は体の感覚に移り、思考は静まってきます。
こうなればしめたもの。
思考が静まる=瞑想であり、単純作業は一種の瞑想なのです。
この三つの知恵をお伝えした結果、ご相談者はとても楽しげに笑い、悩みを忘れてしまったようでした。
難しいことは一切考えなくていい。むしろ、考えるからダメなんだ。
考えずに、単純に、今できることをやればいい。そこにしあわせが生まれる。
そのことが感覚で納得できたのだと思います。
カウンセリング申し込みの電話をかけるのに、かなりためらったというお話でしたが、
勇気を出して電話をかけてくださったおかげで、とても素晴らしい時間をご一緒できました。
僕自身も楽しく、夢中になり、波動の上がる楽しいひと時でした。
ありがとうございます。
葵優太
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