10月のセッション 2
先日のセッションでは、自己評価を高めるためのワークを行いました。
実は、自己評価が低いと、多くの悩みを抱えやすくなります。
言い方を変えれば、様々な悩みの原因には、低い自己評価があるということです。
今回のご相談でも、人の目や顔色が気になり、自分の好きなように振る舞えない。
という悩みがありましたが、これも自己評価が低いために起きる悩みです。
なぜでしょうか?
自己評価が低い人は、例えるなら、土にしっかり根を張っていない木のようなものです。
根っこが安定していないので、少し風が吹いただけでぐらついたり、傾いたりします。
これでは、大きく成長するのも難しいでしょう。
では、自己評価が高い人はどうなるでしょう。
大地にしっかり根を張り、安定しているので、多少の風ではびくともしません。
根っこが安定しているので、思うぞんぶん、大きく成長できます。
ここで言う根っこが自己評価であり、風が人の目や顔色です。
自己評価という、人生を生きる土台がどれだけ安定しているか。
それにより、人生の安定や成長が左右されるといえます。
その影響が分かりやすく出るのが、人間関係です。
率直に言って、自己評価が高いほど、人間関係がうまくいき、悩みが減ります。
対人関係で悩んでばかりの人は、自己評価が低いのは間違いないでしょう。
また、自己評価は人生のしあわせ感にも大きく関わります。
カンタンに言えば、自己評価が高いほど、しあわせ感も大きくなります。
その逆も然り。
なぜかといえば、自己評価は生きがい、充実感、存在価値を与えてくれるからです。
これはほんの一例ですが、自己評価の大切さがお分かりいただけたでしょうか。
適切な自己評価なしには、しあわせにはなれない。
そういい切ってもいいくらい重要なのですが、この事実は案外知られていないようです。
当然、自己評価が低いまま、苦しんでいる人も多いです。
今回のご相談者とは、イメージワークで自己評価の改善を行いました。
過去の対人関係を思い出し、その中で感じていた感情を感じてゆきます。
すると、自己評価を下げてしまう反応パターンが見つかりました。
相手が機嫌を損ねたら、それは自分が悪い、と思い込む反応パターンです。
その原因が分からない時でも、とにかく自分が悪い、何か間違いをしてしまった、と思い込むのです。
これでは、対人関係を続けるうちに、自己評価がどんどん下がってゆくのは明らかです。
なぜなら、人と関わる中で、相手が機嫌を損ねることは珍しくないからです。
そうした場合、大切なのはその原因を確かめること。
原因が自分の言動や行動にあるとわかった場合、それを改めればよいのです。
もちろん、原因がわからない、確かめようがない場合もあります。
そうした場合、当然ですが、自分のせいだと考える必要はありません。
やみくもに自分のせいにしてしまったら、自己評価をむやみに下げてしまいます。
多くの場合、機嫌を損ねるというのは、その人自身が個人的な理由でそうなっています。
カンタンに言えば、好きで機嫌を損ねているのです。
だから、原因がわからないのなら、そのままそっとしておけばいい。
相手の不機嫌に巻き込まれて、自分まで不安になる必要はありません。
こうして、今回は間違った反応パターンを見つけ、改善することができました。
このような間違った反応パターンが、私たちの中にはたくさんあります。
その多くは無意識に行っているため、気づくことができません。
そして、その悪影響を受け、自己評価を下げて苦しむことになります。
しかし、いったん発見してしまえば、間違った反応パターンを変えるのは難しくありません。
猫背で腰痛が悪化しているといったん気づけば、意識して猫背になる人はいません。
あ、猫背になってるな、と気づいた瞬間、背筋を伸ばすでしょう。
怖いのは、無意識のまま、間違った姿勢、考え方、パターンを繰り返している状態です。
悩みや問題というのは、実はこうした間違ったパターンを教えてくれるサインです。
アイツのせいでうまくいかない、と悩んでいる時、原因は相手ではなく、自分のパターンです。
腰痛で悩んでいる時、本当に改善すべきは腰痛ではなく、猫背という間違った姿勢です。
腰痛を鎮痛剤で麻痺させても、猫背は治りませんし、放っておけばもっと深刻な異常を引き起こすでしょう。
適切な自己評価とは、いわば正しい姿勢であり、しあわせに生きるための基本姿勢です。
それが損なわれている時、様々な悩み、苦しみが人生に現れ、それを教えてくれます。
そうしたことをきっかけにして、低い自己評価に気づき、改善できれば、人生のあらゆる側面が良くなります。
低い自己評価で悩んでいるなら、カウンセリングで高めることができます。
今のあなたにベストな方法を、あなたのハイヤーセルフと協力し、お伝えします。
適切な自己評価で、自分らしく幸せな人生を歩みたい方は、カウンセリングにお越しください。
葵優太
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