10月のセッション 1-2017
男女関係のご相談も、多いテーマのひとつです。
このテーマには、気軽に人に相談できない、という特徴があります。
そのまま一人で抱え込んでいると、気が重くなり、日常生活に支障をきたすことも多いでしょう。
また、せっかく相談しても、なかなか理解してもらえないかもしれません。
実は、真剣な悩みを聴くというのは、聴く人にとっても、大変荷の重い作業になります。
そのため、一切の意見を挟まず、ただ真剣にひたすら話を聞くというのは、プロでなければなかなか難しい技です。
なぜなら、真剣に聴けば聴くほど、悩みのエネルギーを共有することになるからです。
その負荷に耐えられないと、途中で話を遮ったり、自分の意見を主張したりしたくなります。
そうすることで、重たいエネルギーをさえぎり、中断したいという、いわば本能的な反応なのです。
さらに相手を癒すというレベルになると、深いレベルでの共感が求められます。
共感には、必ずしも意見や言葉は必要ありません。
相手の言葉から、相手の状況、心境を察して、自分がそこに入り込んで感じてゆく。
そうした内面の作業だからです。
こうした深いレベルの共感は、聞いてもらっている人には分かるものです。
言葉にはできなくとも、何か受け入れられている感覚、受けとめられている感覚がします。
それは、とても安心する、心地よい感覚です。
人の悩みを聞く際に、解決策は不要です。
悩みを話したい人は、話を聞いて欲しい、理解して欲しい、受け入れて欲しい。それが真意だからです。
解決策は、いずれ自分で見出すことができます。
必要なのは、解決策に向かって一歩を踏み出す元気や勇気、生きる力です。
そうした生きる力、エネルギーは人との関わり、ふれあいの中でこそ、得ることができるのです。
男女関係のテーマでも、それは同じです。
大抵の場合、うまい解決策はそれほど多くありません。
大抵の場合、どうすればよいかは、自分でも薄々わかっている事です。
では、なぜそれを実行できないのでしょうか?
そこにまつわる感情を、癒やしきれていないからです。
解決策を実行するとは、ある意味、そこにくっついている感情を振り切る事になります。
感情に未練があり、執着がある場合、それがなかなかできないものです。
「わかっているけど、なかなかできない」
人生を生きていれば、誰でも直面する葛藤ですね。
理性と感情の葛藤。それは、あってもいいのです。
そういう葛藤は、いわば人間として生きている証のようなもの。
ゼロにすることはできません。
だから、そういう葛藤があってもいい。
ただ、葛藤に絡め取られたまま、身動きがとれないのもつらいもの。
だからこそ、感情を癒やし、解放する必要があります。
感情が解放されれば、葛藤が消えてなくなります。
すると、理性が導くまま、解決策を実行できるようになります。
感情を癒やし、解放するためには、自らの感情を感じなければいけません。
ところが、この作業が、多くの人にとっては案外難しいのです。
特に、自分が抱いている感情に、罪悪感を感じている場合、更に難しくなります。
男女関係の悩みが厄介なのは、こうした罪悪感を感じやすいからでもあります。
感情について、絶対に知っておきたいことがあります。
それは、どんな感情にも善悪はない、ということ。
どんな感情であれ、それはただの感情。純粋なエネルギーです。
自分の中にある感情を、良い、悪い、と裁く。
そんな感情は無い、と見ないふりをする。
いずれも、百害あって一利なしです。
好き。嫌い。愛している。憎んでいる。感謝している。恨んでいる。
どんな感情であれ、それはただのエネルギー。善悪はありません。
そういう感情を感じたがっている自分を、ただ受け入れ、感情を感じてあげる。
この作業を通して、感情の癒やしと解放が行われます。
感情の癒やしと解放が行われると、何が起きるでしょうか?
心の底から楽になれます。
気持ちがすっきりと楽になり、ああ、自分はこのままでいいんだ、と思い出せます。
ゴチャゴチャになっていた気持ちがほぐれ、絡まりが取れ、スッキリするのです。
男女関係のテーマで葛藤し、悩んでいるなら、まずは感情がカギです。
自分の感情を恐れず、優しく見つめてみましょう。
そこには、感じてほしいと訴えている感情が、必ずいるはずです。
どんな感情も、優しく受け入れてあげて下さい。
それはいわば、あなたが生み出した、エネルギーの子供なのです。
それを虐待したり、押し入れに閉じ込めたり、可哀想な扱いはしないで下さい。
良い、悪いと責めたり裁いたりしないで下さい。
どんな感情にも意味があり、価値があり、あなたのしあわせのために生まれてきました。
感じてあげるだけで、そのことがわかります。
感情を受け入れ、感じ、解放するだけで、自分を苦しめていたものが解かれ、楽になるでしょう。
私たちは生きている限り、感情を感じ続けます。
自分の感情とケンカばかりしていると、人生が不幸になるでしょう。
感情と仲良くできれば、人生がしあわせで満たされてゆきます。
なぜなら、しあわせとは感情であり、それは自分の感情を自由に感じている時、味わえる感覚だからです。
感情を感じるのに慣れていない、どうやっていいかわからないお客様も多くいます。
そのような場合、カウンセリングの中で一緒に感情を感じるワークを行うことにしています。
とても効果的で、多くの方が自分の感情に触れて、癒やしと解放の涙を体験されます。
もし、感情を感じたいけれど、一人では不安なら、カウンセリングで一緒に感じてみませんか?
あなたのハイヤーセルフとの協力で、安全、安心なエネルギーの場で、自由に感情を感じられるでしょう。
そこには、いままで知らなかった、自由で彩り鮮やかな人生が広がってゆくかもしれません。
葵優太
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