他人を変えようとしない の続き
それでは、前回の続きです。
他人を変えようとしても、100%絶対に失敗する。
だから、やらないほうがいい。
では、人間関係のトラブルを、どうやって解決したらいいのか?
という所までお話しました。
相手を変えないなら、何を変えればいいのか?
そう、自分です。
相手を変えずに、自分を変える。
これが、人間関係の問題を解決する、唯一の正解だと言えます。
例えば、子供が宿題をやらないという問題があるとします。
叱ってやらせようとするのは、相手を変えようとするので、失敗する。
そのかわりに、自分を変えてみます。
そもそも、宿題は、誰がやるべきものなのか?
言うまでもなく、子ども自身です。つまり、宿題をやるか、やらないかは、子供自身の責任です。
???と思う人がいるかも知れません。
では、もっとわかり易い例を^^
お隣のご主人が、仕事もせずに昼間からパチンコに通っているとします。
それを、あなたが叱るでしょうか?もちろん、そんな事しませんね。
なぜなら、その人が仕事をするかしないかは、その人の問題、責任であって、あなたには関係ないことだから。
仕事をしない結果、奥さんに叱られたとしても、あなたには関係ないことですね。
子供の宿題に関しても、「基本的には」この態度で考えてゆきます。
宿題をしないとして、その結果、人生で不利益を被るのは、子供自身です。
親ではありません。
勉強をすれば、テストで良い点が取れる。自身や誇りが持てる。周囲からも評価される。将来の展望が開く。
勉強をしなければ・・・その逆の結果が待っている。
その両方を体験してこそ、自立した独りの人間として、成長できるのですね。
その貴重な学びのチャンスを、奪うことが、親としてすべきことなのか?
そこを、しっかりと考えることが大切になります。
でも、勉強してほしい、という気持ちは親として当然だ、思うでしょう。
それは、自然な気持ちです。
自分の自然な気持ちは、相手に伝えてゆきます。
子供に勉強しろと言わない(相手にを変えようとしない)
そのかわり、勉強をしてほしいと伝える(自分を変える)
具体的には、
勉強をしないことが、何を意味するのか。
将来にどのような影響を及ぼすのか。
家族の一員として、勉強をすることも、親に対する責任である。
そのような説明を、対等な個人として、子供に伝えてゆくのは、親の責任です。
自分を変えるとは、相手に命令し、相手に強制する代わりに、
自分は、一体何ができるのか?
それを真剣に考え、行動に移すこと、を含みます。
勉強をしない子供に対して、親として、自分は何をしてあげられるのか?
どんな協力をしてあげられるのか?
自分の経験や、社会の仕組み、就職との関係から、有益な情報や説明を提供できるのか?
これは、100%親の力、いわば「親力」の問題です。
子供が勉強するかどうかは、子どもの問題であり、権利であり、その結果を引き受けるのも、子供です。
親ではありません。
その一方で、子供の勉強に対して、どれだけ有益なサポートができるか?
これは、親の問題であり、権利であり、責任です。
子供の責任ではありませんね^^)
どうでしょうか?
このように見てみると、親がすべきことと、すべきではないことが、はっきり区別できますね。
もちろん、自分の夫、妻、親との関係でも、この区別は当てはまります。
夫が家事を手伝わない、妻がお金を使いすぎる、親が子育てに口出ししてくる。。。
それを、あなたが変えることは、できる?できない?
変えることは、出来ませんね^^
でも、何も出来ないわけではありません。
では、自分に何ができるのか?
自分なりに解決を考え、自分の気持をしっかり感じて、
相手に伝えてゆく、話し合う、協力する、理解し合う。
自分にできることをすれば、必ず、問題は解決します。
なぜ、そう言えるのでしょう?
それは、自分にできることをすれば、自分が変わるから。
自分が変われば、問題も変わります。
もっと詳しく言えば、問題の見方、捉え方が変わります。
夫が家事を手伝わない。愚痴や不満を溜め込んでも、問題は解決しないでしょう。
でも、夫と話し合う、意見を言い合う、相談する。
その中で、自分の考え方が変わります。
夫なりの言い分、考え、気持ちがわかります。
その結果、必ず、問題に変化が生まれます。
あなたの考え方が変わり、感じ方が変わり、対応の仕方が変わる。
話し合いの結果、相変わらず、夫が家事を手伝わないとしても、
あなたの中では、確実に何かが変化しているはずです。
そして、それは必ず、より良い変化になります。
つまり、相手が変わらないままでも、あなたは変わったのです。
あなたは、自分を変えることで、問題を解決できたことになります。
例えば、夫が家事を手伝わないなら、その分、私は自分にご褒美をあげよう、と思えるようになる。
今まではケーキを我慢していたけれど、これからは遠慮なく、週一回のケーキを自分にご褒美にしよう。
だって、家事を夫の文まで頑張っているんだから、当然の権利よね♪
と考えることができるかもしれません。
ケーキのおかげで、愚痴や不満を言わずに家事を頑張れる。
夫もそれで特に不満はない。(むしろ、ケーキ一つで家事をしないで済むなら、安いものだと思っている)
これは、立派な問題解決ですよね^^)
多くの場合、問題とは、その人の気持ちであり、物事の捉え方です。
自分のお枯れている状況、やっていることに、納得出来ないとき、問題となります。
一方、何かの理由で、それに納得し、満足したとき、問題は消えます。
必ずしも、現実的な状況が変わらなくても、問題は解決できる、ということです。
そのためには、自分の考え方、感じ方を変える必要があります。
そのために、自分ができることをする、その中で自分を変えてゆくのです。
相手を変えるという、絶対に失敗すること、難しいことに手を出さなくてもいいのですね。
これで、人間関係の問題は、全て解決できます(理屈としては)。
後は、実際の生活の中で、実践し、解決力をUPさせてゆくコト。
頭で理解できたとしても、それができるかどうかは、また別です。
水泳の動きを頭で理解しても、水の中でそのとおりに動けるかは、また別ですよね^^)
問題に直面したとき、問題だと思える相手と向き合ったとき。
自分の心の動きは、頭で考えた通りには、動きません。
心も身体も、頭の命令通り、都合良くは動いてくれません。
そこには、練習、訓練、馴らすということが不可欠です。
問題解決力は、問題を繰り返し、繰り返し、解決してゆく中で、身についてゆきます。
今、自分が直面している問題を解決できるか?
それを決めるのは、100%、自分自身の力です。
相手や状況ではありません。
つまり、自分次第で、どうにでも解決できます。
こう考えると、とても気が楽になりませんか?
相手や状況に振り回されず、コントロールされず、自分で決められるのですから。
これが、人間関係の問題を解決する秘訣です。
コレが上達すればするほど、どんな問題でも、スルスルと解決できるようになります。
楽しそうですよね♪
ぜひ、練習して下さい。
大丈夫、練習「問題」は、人生がいくらでも与えてくれますから(笑)
問題が難しい、一人じゃ解き方がわからない。。
そんなときには、葵優太のカウンセリングにおいで下さい。
力を合わせれば、必ず解決が導かれます。
あなたのご相談を、心から楽しみにお待ちしています^^
葵優太
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